家、宇宙、貝殻、ミニアチュール――
人間をとりまくさまざまな空間は、どのような詩的イメージを喚起させるのか?
物質的想像力の概念を導入して詩論の新しい地平を切りひらいてきたバシュラールは、
この「科学的客観的態度」に疑義を呈するところから、本書を始める。
人間の夢想を物質的相からとらえる態度は、
「イメージの直接的な力に服従することを拒否することではないか」と。
本書では、詩的イメージの根源の価値を明らかにするために、
詩的イメージとイメージを創造する意識の行為を結合する、
新たなる想像力の現象学を提唱する。バシュラール詩学の頂点をなす最晩年の書。
状態: 並〜並下 帯ナシ。箱にスレ・少傷み・傷・背ヤケ。表紙にスレ・傷み。
出版社: 思潮社
著者: ガストン・バシュラール
翻訳者: 岩村行雄
発行年: 1975年 7刷(初版は1969年)
定価: 2200円
ページ数: 320ページ