このアンソロジーは、とくべつなんの思惑もないという思惑以外、何の思惑もない。
われわれの願いは、本書の言語的、視覚的パラドクスを読者諸氏がわれわれと同じように楽しんでくれることである。われわれはパラドクスにみずから語らせようとした。素材に対する注釈の比率が、パラドクスの分野では大である。パラドクスは数少なく簡明だが、注釈は数多く冗長なのだ。往々にして言うはやさしく行うは難い。
本書の著者たちの絆のひとつは、ユーモアのセンスである。おそらく、本書のパラドクスのかずかずはその観点でみるべきものだ。(序より)
状態: 並下 帯ナシ。カバーにスレ・傷・汚れ・ヤケ・上下部に傷み・ヨレ。
出版社: 朝日出版社
著者: P・ヒューズ、G・ブレヒト
翻訳者: 柳瀬尚紀
発行年: 1979年 初版
定価: 880円
ページ数: 179ページ
シリーズ: エピステーメー叢書