シャマン・ラポガン集/アオヴィニ・カドゥスガヌ集
台湾の海と山という対照的な地理的環境に育まれた、しかし、共通する要素を持つ海の作家と山の作家。
ふたりは、一度は故郷の海や山を離れて、都市での生活を体験した。
だが、自らの民族の歴史や文化を継承し、自己の民族的なアイデンティティを確立しようと、
それぞれ故郷―離島の村、イモロッド(紅頭村)と山地の村、コチャポガヌ(旧好茶村)に「回帰」した。
『台湾原住民文学選』(創作集)の最後を飾る、海に生きる人々の苦悩を描く「海人」と「漁夫の誕生」、
そして、アワ文化と狩猟を描く長編エスノグラフィー小説「野のユリの歌」。
人間の生と死が生命のまばゆい輝きとして描かれている。
状態: 並 帯アリ。カバー上部に傷み。
出版社: 草風館
翻訳者: 魚住悦子、下村作次郎
発行年: 2009年 初版
定価: 2800円(税別)
ページ数: 303ページ
シリーズ: 台湾原住民文学選 7