悪所篇
自由奔放な男色社会「江戸」の知られざる姿を赤裸々に描き、
江戸の“生態文化”を考える画期的論考集。
男色の主役である若衆歌舞伎にいたる
男色売春の生成過程を克明に追い、男色の世紀の始まりを探る。
若衆篇
若衆歌舞伎に象徴される日本の伝承美に潜む
男色性愛民俗のルーツ=少年神を探りつつ、
稚児信仰、少年神物語の系譜から、さらに仏教との関係、SM行為、
情死へといたる情念の世界の深層に迫る。
色道篇
女嫌いの美学、父権力社会、日本伝承の女色的男色など、
男色という性愛風俗が、日本の基層文化であることを描き出し、
男色売春の急速な衰弱と変質のプロセスを解き明かす。
状態: 並 帯ナシ。カバーにスレ・小傷・微汚れ・上下部にヨレ。天・小口に少汚れ。
出版社: 批評社
著者: 柴山肇
発行年: 悪所篇 2004年 3刷(初版は1992年)、若衆篇・色道篇ともに 2004年 3刷(初版は1993年)
定価: 各2625円
ページ数: 悪所篇 229ページ、若衆篇・色道篇ともに 230ページ