浮世の仮面劇においては、
時折、自分に近いものを認めたとき
心の喜びがキラキラ光る目となって
仮面の下からのぞくことがある。
だからこそ地下酒場における奇怪なわれわれ三人は、
互いに識りあえたのかも知れない。
私たちの会話は、あの死ぬほどまでに傷ついた心からのみ
生まれるユーモア味を帯びたものに移行していった
(「大晦日の夜の冒険」より)
月報付きです。
状態: 並 箱に傷みがあります。箱帯、ビニールカバー、月報付き。
出版社: 国書刊行会
著者: エルンスト・テオドール・アマデウス ホフマン
翻訳者: 前川道介、伊狩裕、鈴木潔
発行年: 1989年 初版
定価: 3772円
サイズ: 376ページ
ページ数: 13.9×19.8 cm
シリーズ: ドイツ・ロマン派全集 第13巻