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書籍詳細

【競馬の終わり】 杉山俊彦

販売価格: 800円(税込)

[在庫数 1冊]

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「馬を買いに来た。サラブレッドだ」
北海道の新冠で小さな牧場を営む笹田伸人の許を、
北海道を統括するロシア弁務官アレクセイ・イリッチが訪れた。
小規模な牧場には珍しく、大活躍が期待される一歳馬だ。
笹田は弁務官の高圧的な態度に拒絶反応を示すが、
権力には勝てず、馬は買い取られていった。
二十二世紀初頭、ロシアはその強大な軍事力により、
経済力のみの日本に勝利し、支配下に置いていた。
世界の競馬産業は衰退していたが、
日本ではロシア侵攻中も馬産が続けられ、競馬人気は盛ん。
しかし、「腹脳」という人口頭脳の業界団体である「腹推会」が、
人間のサイボーグ化への足がかりとして、
サラブレッドのサイボーグ化を競馬界に働きかけ、
これが承認されてしまった。
生身の馬体で行われる最後のダービーに向けて、
男たちは、それぞれの戦いを始める。
ポグロム―ロシア語で、虐殺、破壊―と
名付けられたイリッチ弁務官の馬は、いかなる活躍を示すか!?
第10回日本SF新人賞受賞作。

状態: 並 帯アリ。カバー上部にヨレ。
出版社: 徳間書店
著者: 杉山俊彦
発行年: 2009年 初版
定価: 2100円
ページ数: 253ページ

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