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書籍詳細

【盗まれた手紙 バベルの図書館11】  E・A・ポー

販売価格: 1,200円(税込)

[ごめんなさい。売れてしまいました。]

書籍詳細

本巻にはポーの力作短篇から4篇と、
探偵小説「盗まれた手紙」を選んだ。
ウェルズの後期の小説とは違って『壜のなかの手記』は
ほんとうらしく見えることを好まず、
幻覚というものがそうであるように、実に具体的で力強い。
『ヴァルドマル氏の症状の真相』では肉体的恐怖が超現実と
恐怖の一つとなる。『群衆の人』では中心テーマは孤独と罪。
『落し穴と振子』は徐々に高まって行く恐怖の物語である。
この一文の冒頭で私はホイットマンとポーの
二人の名前をあげておいたが、詩人としてはホイットマンのほうが
ポーよりはるかに優れていた。しかし、私にとっては、いまでは
エドガー・アラン・ポーのほうがはるかに身近な存在に感じられる。
かれこれ七十年も昔のこと、いまはもう存在しない
とある階段の最上段に腰をおろして『落し穴と振子』を読んだ。
以来、何度それを読み返したか、あるいは読み返すはめになったか
知れないが、そのたびに最後まで行き着かず、このままやがては
狭くて四角い牢獄と底知れぬ深淵に還ることになるのである。
(J・L・ボルヘス)

状態: 並 箱アリ。箱帯アリ。月報アリ。見返しに値札剥がし跡。やや背ヤケ。
出版社: 国書刊行会
著者: E・A・ポー
翻訳者: 富士川義之
発行年: 1989年 初版
定価: 1800円
サイズ: 12.5×22.6cm
ページ数: 152ページ
シリーズ: バベルの図書館 11

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