天使の名を持つ
一族が
正五角形の
迷宮に
住んでいた
豪奢にして残酷! 皆川博子氏絶賛
冬のヴェネツィア、
華やかなパーティのさなかに起きた奇妙な殺人事件。
偶然目撃者となってしまった日本人留学生藍川芹は、
やがて事件の関係者からの招待状を受け取る。
北イタリア山中の巌上にそびえる
<聖天使宮(パラッツォ・サンタンジェロ)>。
未公開の美術品に満たされた
巨大な正五角形の宮殿を所有するのは、
謎めいた伝説に包まれた美しい一族の末裔だった。
心ならずもそこに滞在することとなった芹の前に、
勃発する凄惨な連続殺人。
一族の過去に揺曳するナチズムの影。
車椅子の少年に導かれて、
絢爛たる地獄を巡る女主人公が最後に見たものは――。
建築探偵シリーズともリンクする著者渾身の力作。
状態: 並下 帯に汚れ。箱に小汚れ。表紙にシミ。小口に小シミ。ページ角に小折れ跡。
出版社: 講談社
著者: 篠田真由美
発行年: 2004年 初版
定価: 3360円
サイズ: 14×20.4cm
ページ数: 600ページ